読書会 2024年3月16日
- 日時
- 1月1日(木)
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- 内容
岩波書店『西田幾多郎全集』(旧版)第四巻「場所」の「五」第4段落、288頁の3行目「述語が主語を包むといふ考から云えば」から288頁の7行目「矛盾的統一の述語面に於てはじめて述語面が独立となるのである」までを再読。述語面における自己限定と主語面における自己限定を別々の過程としてとらえる質問があり、これを「限定することのできない何物か」の両面であることの理解へと導くことで大方の時間を費やすことになった。「場所」論のクライマックスにふさわしい熱い議論が展開された。
尚、議論の過程で第四巻の「知るもの」二の第3段落「私は右の如き考から変ずるものといふものを考える」以降(旧全集330頁)が参照されたことを付記しておく。(第346回)