山口大学の学生、卒業生、教職員、地域住民が公開で発表する「饗宴」(第9回)を開催いたします。その一環として前日に村上林造先生による山口西田読書会の文学講座を一般に開放します。
この会が山口大学で哲学・文学を学んだ人たち(卒業生・修了生)、あるいは市民で哲学・文学を愛好する人たちの生涯の発表の場になると共に、そういう方々にとっての「哲学同窓会」の場になればと思います。地域が学生・教員・学者を育て、その研究成果を地域で共有し育てて行く。そのような仕方で地域に「哲学する」文化が育って行く。そんな夢が実現しつつあります。これはまた、かつて大学が市の中心にあったとき、市民が学生を愛し、学者を大切にし、見守った、そうした関係の再現を目指す、市民の側からの提案でもあります。
私たちがその身に生まれた「人間」。しかし通常私たちは自分が「人間」であることをあたり前のように思い、「人間とは何か」を問うことはありません。そうして目の前の目的の実現や目標の達成に忙しく、ただただ「人間であること」が過ぎ去ってきた。しかし悲しみも喜びも「人間」の身の上に起ることです。そこで私たちは問わざるを得ない、「人間とは何か」と。今回全体テーマを標記のように定め、皆さんと共に「人間」を考えて 行きたいと思います。
山口西田読書会
第9回「饗宴」の趣旨にのっとり、その一環として、村上林造先生の文学講座を一般に公開いたします。
テキストは村上春樹「鏡」です。テキストは『村上春樹全作品版』所収の本文を使用しますが、同作品は講談社文庫『カンガルー日和』でもご覧いただけます。当日、テキストは配布・音読いたしますが、きわめて短いものですので予めお読みになられておくことをお勧めいたします。当日は討論の柱を立て、それに基づいて自由な討論を行う予定です。