山大生、山大卒業生
山大教職員、地域住民による
公開の発表会
2026年(第9回) 饗宴を開催します
全体テーマ「人間を考える」

 山口大学の学生、卒業生、教職員、地域住民が公開で発表する「饗宴」(第9回)を開催いたします。その一環として前日に村上林造先生による山口西田読書会の文学講座を一般に開放します。

 この会が山口大学で哲学・文学を学んだ人たち(卒業生・修了生)、あるいは市民で哲学・文学を愛好する人たちの生涯の発表の場になると共に、そういう方々にとっての「哲学同窓会」の場になればと思います。地域が学生・教員・学者を育て、その研究成果を地域で共有し育てて行く。そのような仕方で地域に「哲学する」文化が育って行く。そんな夢が実現しつつあります。これはまた、かつて大学が市の中心にあったとき、市民が学生を愛し、学者を大切にし、見守った、そうした関係の再現を目指す、市民の側からの提案でもあります。

 私たちがその身に生まれた「人間」。しかし通常私たちは自分が「人間」であることをあたり前のように思い、「人間とは何か」を問うことはありません。そうして目の前の目的の実現や目標の達成に忙しく、ただただ「人間であること」が過ぎ去ってきた。しかし悲しみも喜びも「人間」の身の上に起ることです。そこで私たちは問わざるを得ない、「人間とは何か」と。今回全体テーマを標記のように定め、皆さんと共に「人間」を考えて 行きたいと思います。

開催日
2026(令和8)年 3月22日(日曜日)
会 場
山口県政資料館(旧県会議事堂)山口市滝町1-1(駐車場あり)
時 刻
開会9:30〜閉会16:30
主 催
山口西田読書会/山口大学教育学部
後 援
山口県/山口県教育委員会
プログラム
全体テーマ「人間を考える」
発表 25 分、質疑応答 30 分。
特定質問者は各発表に2名ずつ。大学教員、医師、常磐津名取、院生など多彩な顔ぶれが討論を主導します。
9:00
開場
9:30
開会
9:3510:30
田中大翔
山口大学教育学部社会科教育選修4年
「武士道とスポーツ道徳」
特定質問者
奈原伸雄
西村壮太
10:3011:25
松本紗知
山口県立大学社会福祉学部4年
「カント『純粋理性批判』における理性の認識の限界」
特定質問者
島崎賢志郎
藤川 哲
11:2511:35
10分休憩
11:3512:30
大藤 渉
広島大学大学院(院生)
「ドゥルーズ『差異と反復』における「学び」に関する一考察」
特定質問者
楯谷智子
田本正一
12:3013:30
昼休み
13:3014:25
藤原由佳
広島大学
「ヴァン=マーネンの現象学分析と記述―教育フィールドにおける教師の子ども理解をテーマに―」
特定質問者
石井雅巳
大藤 渉
14:2515:20
井上 瞳
広島大学(特別研究員PD)
「「について」とは別の仕方で――他者と「ともに」ある哲学のために」
特定質問者
廣田智子
眞鍋智佳
15:2015:30
10分休憩
15:3016:30
討論会
「人間とは何か―学びから考える―」
提題:
田本正一
山口大学教育学部
司会:
佐野之人
山口西田読書会
 本提題では誰もが経験してきた「学び」を考えることによって、「人間とは何か」という大きな問いへとアプローチしたい。「学び」に関しては、近代以降、学校教育がその役割を担ってきた。そのため、我々は学校教育の延長上で「学び」を捉える傾向が強い。その結果、上野千鶴子が述べたように、「学校化社会」という状況が蔓延している。そこでは、「学び」は閉じられた画一的なものとして描き出されている。学校化社会では、役に立つ「知識を身に着ける」ことに大きな価値を見出している。誰もが「役に立つ学び」を重視するのである。しかし、「役に立つ学び」だけが「学び」であるのか。答えは否であろう。例えば、ある出会いが自己を大きく変容させることもあろう。あるいは、今までの常識が破壊され、新たな知見を創造することもあろう。そこでは積み上げてきた知識などの意味が喪失する。そうであれば、それは「役に立たない学び」といえよう。しかし、それこそが人間として重要な「学び」であると捉えることもできる。では、学ぶとはどういうことであるのか。その問いについて深く議論することを試みたい。当日は「学び」に関する多様な知見を共有し、そこから改めて「人間とは何か」という問いに迫ってみたい。
16:30
閉会
総合司会
佐野之人

山口西田読書会

村上林造先生の文学講座(山口西田読書会公開講座)のご案内

 第9回「饗宴」の趣旨にのっとり、その一環として、村上林造先生の文学講座を一般に公開いたします。

 テキストは村上春樹「鏡」です。テキストは『村上春樹全作品版』所収の本文を使用しますが、同作品は講談社文庫『カンガルー日和』でもご覧いただけます。当日、テキストは配布・音読いたしますが、きわめて短いものですので予めお読みになられておくことをお勧めいたします。当日は討論の柱を立て、それに基づいて自由な討論を行う予定です。

進行役:
村上林造
文芸誌「青燈」主催
開催日
2026(令和8)年 3月21日(土曜日)
会 場
山口県政資料館(旧県会議事堂)山口市滝町1-1(駐車場あり)
時 刻
開会13:30〜閉会16:00
会場地図
県政資料館(旧県会議事堂)山口市滝町1-1(駐車場あり)
2024

アーレントにおける「悪の凡庸さ」について
―『全体主義の起源』をもとに考える―

森山竜純

山口大学 教育学部 社会科教育選修 4年

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私とは何か ―池田晶子から考える―

伊田名央人

山口大学 教育学部 社会科教育選修 4年

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ハイデガーに於ける真理の本質
―正しさを可能にする根拠と形而上学の克服―

花本直美

山口大学 教育学部 社会科教育選修 4年

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魔境踏査の術を知る
―カミュの「不条理」に学ぶ―

福田理奈

山口大学 教育学部 社会科教育選修 4年

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分別を超えた生き方は可能か
―鈴木大拙の霊性的世界と四種法界に学ぶ―

西村壮太

山口大学 教育学部 社会科教育選修 4年

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2022
全体テーマ「人間を考える」

初期林京子文学研究

鹿安冉

山口大学 大学院 東アジア研究科 博士課程 終了生

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ハイデガーにおける「歴史性」の問題の再検討

廣田智子

山口県立大学

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教育における「わかる」についての一考察

大藤渉

山口大学教育学部小学校総合選修4年

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「疑い得ないもの」とは何か―西田幾多郎とデカルト―

吹中駿介

山口大学教育学部社会科教育選修4年

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『レ・ミゼラブル』における好奇心の役割

山田紗矢佳

山口大学人文学部4年

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心臓(ハート)で読み直す漱石

桑原理恵

西南学院大学(文学)

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