初期林京子文学研究
鹿安冉山口大学 大学院 東アジア研究科 博士課程 終了生
林京子は一九三〇年長崎県長崎市出身、翌年上海に移住し、一九四五年帰国し被爆した。林京子文学といえば、被爆体験そのものだけではなく、原爆が三十年後の被爆者に及ぼす影響もテーマに据えている。またそれ以降、上海での少女時代や家庭における問題などを題材とした作品が展開していく。本論では、林京子の初期作品を中心に、作家の創作意図と創作方法に注目し、それらの特質と相互関係を明らかにする。
鹿安冉山口大学 大学院 東アジア研究科 博士課程 終了生