読書会での「場所」の読書箇所と
当ブログ「読書会だより」の対応インデックス
- 2023年12月8日
- 読書会だより
「西田幾多郎全集」旧全集(岩波書店)第四巻「場所」
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四第1段落250頁 1行目
「上に述べた所に於いて、私は叡智的実在と自由意志との差別及び関係の問題に触れたが」から
253頁 2行目「有の場所から真の無の場所への推移に於いて力の世界が成立するのである」まで
2022年6月11日「自由意志」の消滅 -
四第2段落251頁 6行目
「空間に於ける物は内在的なるものの背後に考へられた超越者である」から
253頁 12行目「知覚の水平線を越えては物質といふものはない」まで
2022年6月25日物理的空間と幾何学的空間 -
四第2段落253頁 12行目
「知覚とは直接に限定せられたものを意識することである」から
254頁 6行目「感覚的なるものの知識の根柢に於ける一般者」の前まで
2022年7月9日〈物自体〉vs.「物体」 -
四第2段落254頁 6行目
「感覚的なるものの知識の根柢に於ける一般者」から
255頁 1行目「我々の見る知覚的空間は」の前まで
2022年7月23日矛盾的統一の対象界 -
四第2段落255頁 1行目
「我々の見る知覚的空間は」から
255頁 5行目「此の如き一般者を云ひ表したものである」まで
2022年7月30日「矛盾の関係」をどう理解するか -
四第2段落255頁 5行目
「先験的空間といふ如きものは」から
256頁 3行目「形相とも考え得るであろう」まで
2022年11月5日「記載」と「構成」——初期フッサール批判 -
四第2段落256頁 3行目
「かかる場合、我々は直に映すものと」から
257頁 10行目「感覚に附着して之を識別するのである」まで
2022年11月12日先験的(超越論的)空間は成長するか -
四第2段落257頁 11行目
「何となれば、所謂一般概念といは」から
258頁 8行目「限定せられた場所を脱することはできない」まで
2022年11月26日場所としての一般概念 -
四第2段落259頁 8行目
「知覚の意識面を限定する境界線をなすものは」から
260頁 12行目「かかるものの背後に概念を入れて見るかぎり、知覚と云い得るのである」まで
2023年1月28日知覚は思惟の上に重なり合ふ -
四第3段落260頁 12行目
「直覚を概念の」から
261頁 14行目「論理的知識が成立するのである」まで
2023年2月4日自ら照らす鏡 -
四第3段落261頁 14行目
「然らばかかる一般概念を限定するもの」から
263頁 5行目「かかる一般者は単に包摂判断の大語と考へられる一般者とは異なったものでなければならぬ」まで
2023年2月25日媒語による有と無の超越 -
四第3段落263頁 5行目
「事実的判断は論理的に矛盾なく否定し得ると考へられる如く」から
265頁 3行目「此場所から見れば、逆に内面的なる意志の連続に過ぎない」まで
2023年3月4日有と無の対立、そして意志の立場 -
四第3段落265頁 3行目
「限定せられた有の意義を脱しない希臘哲学の形相より出立すれば」から
265頁 13行目「矛盾を映すものがなければならぬ」まで
2023年3月11日意志の連続、意志の自由 -
四第3段落265頁 11行目
「思惟の矛盾は思惟としてはその根柢に達することであり、ヘーゲルの哲学に於いて」から
266頁 5行目「主観の破壊が入って来るのである」(第3段落の最後)まで
2023年4月1日自由な意志と悪の問題 -
四第4段落266頁 6行目
「前に云った如く、フッサールの知覚的直覚といううのは」から
267頁 5行目「種々なる作用の区別や推移が意志の立場に於いて見られ得ると考えられるのは此故である」まで
2023年4月8日知覚作用と判断作用 -
四第4段落267頁 5行目
「有が無に於いてあるが故に」から
268頁 3行目「意識の野に於いて対象が重なり合ふと考えられるのも、実は之によるのである」まで
2023年4月22日内在的対象とは何か -
四第4段落268頁 3行目
「有の場所が直に真の無の場所に於いてある時」から
269頁 8行目「自己同一なるもの否自己自身の中に無限に矛盾的発展を含むものすら之に於いてある場所が私の所謂真の無の場所である」まで
2023年5月13日真の無の場所と充実した有(erfülltes Sein) -
四第4段落269頁 8行目
「或は前者の如きものに到達した上、更に於いてある場所といふ如きものを考へる要はないと云うであろう」から
270頁 8行目「希臘人の所謂純粋なる形相といふ如きものも、一層深き無の鏡に於いては、遊離されたる抽象的一般概念ともなるのである」まで
2023年5月27日意識せられたもの、意識するもの -
四第4段落270頁 8行目
「我々は常に主客対立の立場から考えるから」から
271頁 6行目「かかる有の場所を破って現れる一種の散乱である」まで
2023年6月3日永遠なるものの影 -
五第1段落272頁 1行目
「知覚、思惟、意志、直観といふ如きものは」から
274頁 8行目「真に直接なる意識の場所に於てのみ可能である」まで
2023年6月10日判断――一般的なるものの自己限定 -
五第2段落274頁 9行目
「右の如く特殊と一般との包摂的関係から出立し」から
275頁 11行目「矛盾的対立の対象に於いて初めて働くものが考へられるのである」まで
2023年6月24日一般と特殊との合一 -
五第2段落275頁 11行目
「意識が純粋作用と考へられるにも」から
276頁 11行目「その極限にまで押し進めて行けば、此に到達せざるを得ない」まで
2023年7月29日意識する意識 -
五第2段落276頁 11行目
「アリストテレスは物理学第三篇に於いて」から
278頁 4行目「純なる主観性といふものに撞着せざるを得ない」まで
2023年10月7日無限定なるもの -
五第2段落278頁 4行目
「始から主客の対立を仮定して何処までも之を固執すればとにかく」から
279頁 13行目「性質的なるものが、主語となって述語とならない意義を有することによって、経験的知識の客観性が立せられるのである(註:最初の読点は読書会)」まで
2023年10月14日何處までも述語となって主語とならないもの -
五第2段落279頁 13行目
「直覚の形式としての空間の如きものであっても、含むと含まれるとの関係に立つ前に、すべてが空間でなければならぬ」から
281頁 3行目「述語面の中に含まれて居なければならない」まで
2023年11月11日述語面に於いて意識される -
五第3段落281頁 4行目
「一般と特殊との包摂的関係を何処までも押し進めて行って」から
282頁 2行目「判断を含まない意志は単なる動作に過ぎないのである」まで
2023年11月25日判断意識を超越する -
五第3段落282頁 2行目
「判断は自己同一なるものに至ってその極限に達する」から
282頁 14行目「判断的意識の面からその背後に於ける意思面に於ける自己同一なるものを見た時、それは個体となるのである」まで
2023年12月9日主語面が述語面に重なる――意志の成立 -
五第3段落282頁 14行目
「判断的意識面に於いては対象と意味とは区別せられるであらう」から
284頁 8行目「その極致に於いて術語面が無となると共に対立的対象は無対立の対象の中に吸収せられ、すべてがそれ自身に於いて働くものとなる、無限に働くもの、純なる作用とも考へられるのである」まで
2023年12月23日真の自己同一――述語面自身が主語面になる -
五第3段落284頁 8行目
「此故に意志はいつも自己の中に知的自己同一を抱くと云ふことができる」から
285頁 5行目「無限なる弁証法的発展を照らすものは此の如き述語面でなければならない」まで
2024年1月13日成(Werden)への批判 -
五第4段落285頁 6行目
「包摂的関係を何処までも述語の方向に押し進めて」から
286頁 14行目「対象は意味に充ちたものとなる」まで
2024年2月3日知覚的なものと思惟的なもの -
五第4段落286頁 14行目
「此の如き直ちに直観の場所即ち真の無の場所に於いてあるものが」から
287頁 7行目「直観面は知識面を越えて無限に広がる故に、その間に随意的意志が成立するのである」まで
2024年3月2日三種の意志について -
五第4段落287頁 7行目
「判断とは一般の中に特殊を包摂することであり」から
288頁 5行目「述語面が自己自身を限定することであり、即ち判断することである」まで
2024年3月9日述語として限定することのできない何物か -
五第4段落288頁 3行目
「述語が主語を包むといふ考から云えば」から
288頁 7行目「矛盾的統一の述語面に於てはじめて述語面が独立となるのである」まで
2024年3月16日いかにして一般は個になるか -
五第4段落288頁 7行目
「単に限定せられた述語面は判断の根柢とはなるが」から
289頁 最後「一般的述語がその極限に達することは特殊的主語がその極限に達することであり、主語が主語自信となることである」まで
2024年4月6日矛盾的統一の述語面